シミが付いた状態で何年も経つと、黄色く変色を起こすことが多いのですが、業界用語?では、それを「黄変(おうへん)」と呼びます。
着物の染み抜きやお手入れを謳う業者さんは世に数多くあるのですが、実は、この黄変を直せる業者さんが非常に少ないんですね。
直せないだけならまだしも、自分の力不足や努力が足りないことを棚に上げて、「このシミは変色しているので、もう直らないシミです。」とか言っちゃうもんだから、更に始末が悪い。
確かにどうしても直せないものもあります。 ですが、そのようなお品物は本当に稀で、元の状態よりは見栄え良く出来る物がほとんどなんです。
このように、染み抜きをすると、シミ以外に柄や地色が抜けてしまうことがあります。
ですので、染色補正という技術で抜けた色を部分的な色修正で直します。
すると、このようにかなり見栄え良い状態まで戻すことが出来ました。