以前からよく言っている話なんですが、着物や洋服に赤ワインのシミが付いて、街のクリーニング店などに持って行くと、「赤ワインのシミは落ちません」と言われてしまうことが結構あるそうなんですね。
なので、お客さんからの問い合わせなんかで、「赤ワインのシミって落ちないんでしょ？」と聞かれることがあるんですが、「いえ、程度にもよりますが、落とせますよ。」と返すと、驚かれることも多々あります。
確かに、赤ワインのシミは程度によっては簡単には落ちない場合もあるので、絶対に落とせるとは断言出来ないんですけど、シミが付いた後に変なことや余計なことをしていなければ（コレ大事）、大抵の場合は目で見て分からない状態には直せます。
ちょっと分かりにくいですが、薄いグリーン色の着物に、赤ワインのシミが付いています。
で、こういった青系の着物の場合、赤ワインのシミを落とす染み抜き薬品を使うと、色が抜けてしまうことも多いんですね。
なので、クリーニング店さんなどでは染み抜き後の色修正をあまりしないお店の方が多いので、色修正が必要になる染み抜きは出来ない＝赤ワインのシミは落ちない という話になるんではないか？と勝手に想像しています。
このお着物も、染み抜き剤でいとも簡単に色が抜けてしまう色目でしたが、そこはうまく工夫して、地色を抜かずに赤ワインのシミだけ染み抜きいたしました。
