着物に限りませんが、衣類に血液のシミがついてしまったというご相談は、案外多かったりします。
血液は、身体に栄養などを運んでいますので、色んな成分が含まれています。
よく分かんないけど色々です。
その成分の中の一つにタンパク質があるのですが、この蛋白質というものが染み抜き屋にとっては天敵みたいなものでして、このタンパク質のせいでシミが落ちきらなかったりすることが多々あります。
で、血液中にはその厄介なタンパク質が約7%ほど含まれているらしいのですが、タンパク質があるとなぜシミが落ちにくくなるのか?
それには理由がありまして、タンパク質は、長い時間が経ったり熱を加えたりすると、カチカチに固まって、ちょっとやそっとでは溶けないシミになってしまうんですね。
イクラ、好きですか?ボクは好きです。
皆さんも好きであろうイクラですが、あれはタンパク質の塊なので、付いたら何もせずにすぐに染み抜きに出してください(すぐでも落ちにくいシミなんですけどね・・・)
話を戻しますと、血液のシミは厄介なシミではあるんですが、付いてそれほど時間が経っていなくて熱を加えたりいらんこと(水で落とそうとしたり)をしていなければ、綺麗に落とせるシミでもあります。
ですので、このようにベッタリ付いた血液のシミでも、
すぐに染み抜きを行えば、綺麗に落とすことが出来ます。
血液のシミが付いたら、何もせずに早めに染み抜きへ。覚えておいて損はない情報かと思います。